天徳寺の家(福井県)


 この地で長年続けてきた農作業を引退し、これからの生活の拠点となる老夫婦のための終の棲家。
 基本的に1階で日常の生活が成立するよう、冬場の積雪をはじめ、例え将来、車椅子が必要になったとしても、出来る限り自力で動き回れることと、法事などに対応できる和室のつなぎ間を必要とされた。
 そして将来、自らに介護が必要になった時、介護する側の居住空間として、2階には寝る部屋とくつろげる部屋といったスペースが設けられた。
 介護する側とされる側のつながりを意識した住空間となっている。





photo:yutaka kinumaki
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